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【産後うつ】私が欲しい支援は「産後ケアマネ―ジャー」

誰か母親をアテンドしてくれ!!

母親業をして困ったことがあったとき誰を頼るか。

 

夫か、親か、姉妹か、友人か、助産師か、保健師か、医師か…。

 

こういうのはケースバイケースで、困った内容によって頼る相手も違ったりするのだが、産後うつの私が欲しているもの。

 

それは私を導いてくれる人、かつ、手配してくれる人。

困りごとを解決するために必要なこと。

①まず何に困っているか 

   (例:一人になりたい、自由な時間が欲しい⇒子どもを預ける)

②そのためにどういった助けが必要か

   (例:自治体の一時保育や民間託児、シッター)

③助けてくれる先の情報を調べる

   (例:自宅からの距離、評判、値段)

④予約する

   (例:電話やネットで日程調整など) 

⑤そこへ出向く、もしくは来てもらう

   (例:保育施設)

 

困ったときに起こすアクションがこんな感じだとする。

 

まず、うつ病だと①の“何に困っているかを自分で把握できない”。

 

考えがまとまらないどころか何を考えたらいいかわからない、という普通なら起こりえないことが起こる、オッソロシー病気なのだ。

 

うつではなくてもいわゆる“マミーブレイン”という状況が妊娠・出産した女性には起こる。

 

記憶力・思考力・集中力といったものが著しく低下するという状態。

 

こうなったとき。

 

もう有無を言わさず母親の状況を判断し、必要な助けを手配してくれる人がいたらいいのになーと思うんです。

 

特に困っているのは料理を作ることだから、まず宅配弁当を利用する手はずを整えてくれたりとか。

 

子どもと離れる時間が必要だから、一時保育を利用できるよう手続きをとってくれるとか。

 

そもそも病院に行った方がいいから近い病院に予約をいれてくれるとか。

 

「産後困ったらこういう制度がありますよ。ファミサポとか、民間の保育とか、自治体の補助とか。参考にしてくださいね」

 

…じゃなくて!!

 

今自分に適した補助がどれかもわからないし、わかったとしても何を調べたらいいかわからないかもしれないし、

 

調べた先に電話するというのが、子育てしてると後回しにしがちだし。

 

そもそも、うつ病になると電話をかけたり出たりという行為がつらくなる。

 

ぱっぱと電話なんてしたらいいんだけど、普通の人だって美容院予約しなきゃな~なんて思いながら仕事したりなんやかんやしてたら営業時間外で、気が付いたら一週間くらいかけれなかったなんてこと普通にあるでしょう。

 

うつ病だと行動にうつすことも辛いし電話もきついし、電話したらものすごく疲れるし、なんて状態なんですよ。誰か代わって欲しい。  

 

 

予約や手配はできた。しかし。

書類を3枚くらい書かないといけないとか。

 

事前にネットで手続きしておかなきゃいけないとか。

 

持ち物や準備する物が必要で買い物に行かないといけないとか。

 

事前面接や事前申請のために一回役所に行かないとダメとか。

 

いろいろ…いろいろあるよね。

 

夫に頼めばいいかもしれないけど、自分でやった方が早いよねってことが母親業は多い。

 

夫は激務で頼みにくいとかもあるかもしれない。

 

母子手帳 渡すからだれかやっといて欲しい。

 

やっと行けた!利用できた!しかし。

利用したけどスタッフが苦手だった。

 

子どもがものすごく嫌がって大変だった。

 

うまくいかなかった。

 

子ども抱いて泣きながら帰ってきたとか、つらい。

 

がんばったのに、これはつらいよ。

 

もう一回別の場所や人を探すとか、もう無理だよね。

 

 

利用した感想から、別のものを手配したり、違うアプローチに変えてみたりということまで一緒に考えてくれたらとても嬉しい。

 

・・・ということまでやってくれたら有難いよね。

 

 

ケアマネージャー(介護支援専門員)の母親版。

ケアマネージャーとは。

要支援・要介護支援者やその家族からの相談を受け、介護サービスの給付を作成したり、自治体や事業者との連絡・調整を行う者。

 

―――――――

 

妊娠週数9週目で悪阻入院したとき、私の不安や悩みといった状態を見て看護師さんたちが素早く師長に連絡し、カウンセリングを受けられるよう手配してくれた。

 

 

 

自分ではカウンセリングを受けるほどのものなのかよくわからなったけれど、あのとき「不安だったら試してね」というだけだったら私はカウンセリングを受けなかっただろうし、一人で悩みもっと苦しんでいたと思う

 

 

当時、その総合病院ではじまった全科を通して母親をサポートするという試みのおかげで、本当に私はラッキーだったなと思う。

 

妊娠中に精神科への受診も検討しだしたとき、産婦人科の先生が予約をとってくれたので、スムーズだったし、産婦人科の後に精神科も受診できるという大きなメリットがあったなー。

 

 

 

 

 

 ――――――――――――

同時期に出産した都会に住む友人が、産後不安で、1か月に一回保健師さんに訪問してもらうよう手配したと妊娠中に話していた。

 

同じようなことができないかと私の担当の保健師さんにも相談してみたが、そういうことはやっていない、ということだった。

 

でも、時々電話はくれたし、いつでも、用がなくても来てねと言ってくれた。

 

その後、産後3か月で異動で担当が変わってしまった。

 

新しい担当は新人さん。

 

とてもいい子だけどやはり経験が浅いし、特に私は精神疾患があるから相談してもどうにもならない、という感じだった(先輩の女性が同席してくれることもあったけれど)。

 

担当を変えて欲しい、なんて言いにくいけどやっぱり言うべきだったし、もしくは配慮してほしかったなと思う。

 

 

 

保健師さんにも限界がある。コロナもあって保健師の仕事はとても忙しいと聞く。

 

ならば保健師さんが仲介となり踏み込んで付き合ってくれる人がいたらいいなと思う。

 

産後うつだけでなく、双子のお母さん、年子で育児が大変なお母さん、産後頼れる人がいなくて不安なお母さん、働きながら子育てが両立できるかと悩むお母さん・・・

 

 

 

そういう人たちのコーディネーターとなる人がいたら心強い。

 

そして必要であればコーディネーターさんから夫や両親に頼み事をしてもらうと話がスムーズだ。

 

妻からはもう話す気力がないとか、話にくいことも、第三者から「この書類を記入して役所に提出してくださいね」と言われたら聞いてくれる人も多いと思うんだよね。

 

 

 

なんかこう、企業の「育児応援してますよアピール」に便乗して福利厚生からこういうサービス無料で使えるようにできないかな。

 

そんなことをぽやんと考えながら、現在進行形で書類と準備を進めている産後うつ母のつぶやきでした。

 

 

 

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