初めての3姉妹での東京旅。
一番上の姉が「人間いつ死ぬかわからないし、体力も気力もあるうちに好きなことをしたい」と突然言い出した。
昨年姉のまわりで不幸が続き、いろいろ思うことがあったようだ。
そんなわけで珍しく姉から言い出して実現した此度の旅行。
いつでも東京行きたい民の私は大歓喜で、3人のLINEであーでもないこーでもないと相談して予定を立てた。
2人の小学生を抱えほぼワンオペ、正社員で働く姉。
3歳になる末っ子の世話がキツいし最近調子が悪い次女。
法人成りしてこれからどうなるのかしらーな独身女の3女。
日頃のストレスを発散してとにかく「楽しいこと」「子どもとじゃできないこと」を求めて過ごした一泊二日の記録です(三女には付き合ってもらった感ありますw)。
【1日目】オーバカナル銀座でブランチSTART。
▲「一口ちょうだい」をやっている3姉妹の意地汚い画。
…もともとシェアするつもりだったけどさ、旅行中何度か「自分の食い意地がしんどい」という話になってしまうくらい食に関してわれらの執着はすさまじく恥ずかしい…。
https://www.auxbacchanales.com/
目的が銀座に多かったこと、夜は和食と決まっていたのでブランチは洋食で「都会っぽいオシャレっぽいところでご飯にしよう」と選びました。
なにを隠そうわたくし、20代前半に3度もパリに行くくらいフランス好き。
どの旅も旅行会社をつけず自分で探して歩き回った思い出の場所です。
だからこういう雰囲気大好き。
お天気も良くテラス席が開け放れてるのも大変よろしい。
メニューも「カブとホタテのオムレツ」「クロックムッシュ」「サケとほうれん草のキッシュ」とアガるラインナップです。
私はキールで乾杯。最高~。
店員さんが外国の方でお茶目な接客で、これまた気分がよかったです。
銀座マリアージュで茶葉を嗅ぎまくる。
美味しい紅茶が欲しくてマリアージュに寄りました。
百貨店の中に入ってるお店じゃ味わえない、独立店舗ならではのこの雰囲気がいいよね。
姉が「ハリポタみたい~」なんて言ってましたが、お会計するところがチケットを買うところみたいな木枠になっていて、そういうところまで素敵。
この木枠は本場もだろうかと思ったら別にそういうわけじゃなくただの演出らしい。
雰囲気って大事だよね。
今回、「ブラックオーキッド系の甘いのないですか」と妹がリクエストして選んだのが
VANILLE DES ILES / 島々のヴァニラ
“南国の島々の自然な光を浴びたヴァニラ香るトラディショナルティー”。
キャラメルでもナッツでもなく、爽やかさもある甘い紅茶です。
もう一つが選んだのがFLOWER MOON / フラワー ムーン 。
“フラワー ムーン。
それは花々が咲き乱れ、生命の息吹の訪れを告げる春の満月を表す特別な言葉。
冬が終わりを告げ、春を迎えるかのごとく歓喜に満ちた月、フラワー ムーン。
その夜空の月を想い起こさせる銘柄がマリアージュ フレールから。
人々を繋ぐ心がこのお茶に生命を吹き込む。
ヨーロッパの春の訪れを象徴する日本の桜にも似たアーモンドの花の繊細な香りをブレンドした五感にうったえるアロマを放つブルー ティー。”
フラワームーンは島々のバニラがちょっと可哀相になるくらい長文で表現されていた。
これが2600円と4600円の差なのか
3姉妹とも最終的にこの2つを購入。
私はさらに嗅いだとき「新鮮でいいな!」と思った“PARIS-MARAIS”も買ったんだけど、家で淹れてみたら緑茶ベースに柑橘のような爽やかさで思ったのと違う。
少しハーブティのような色味とお味。爽やかでいいけど、思ってたのとは違った。
調べたらフラワームーンも青くなるお茶だから飲んだら嗅いだのとは違うのかも。
でも接客してくれたお姉さんがとってもよい人だったのでいい気分で買えて楽しかったです。
ちなみに各100gでパリマレが多分2800円くらいでした。
銀座SIXのフエギアで香水を嗅ぎまくる。
「妊娠前に使っていた香水を久しぶりにつけたら今の自分に合わない気がする…」
姉と私が同じように感じていたこと。
子どもがいなくても香水を買いに行くって時間がかかることだし、田舎じゃそんなにいい香水そろってないからと連れてきてもらったフエギアさん。
「たっかいけど天然香料だからたくさん匂いを嗅いでもクラクラしないし、買わなくても楽しいから行こう」という妹の言葉通りの店だった。
洞窟のような薄暗い店舗に、実験室のフラスコのようなものが被せられたな魔法みたいな小瓶が並べてあって、もうそれだけでワクワクする。
どこから手をつけていいか分からない量に最初は戸惑いましたが、ジェネラルマネージャーさんの程よい接客でだんだん楽しくなってきます。
私が「以前洋ナシの香水をつけていて好きだったんですけど、もう少し爽やかだけど甘さがあって落ち着いたものが欲しくて…」とざっくりした説明をしたらめちゃくちゃ真剣に選んでくれて6種類くらい用意してくれた…。
こんな田舎者で買うかわからん女に(ていうか多分買わない)、ダンディな紳士が真摯に選んでくれるというだけで申し訳なくて少し慌てるが、その思いもよらない彼のアツさにちょっと応えたくなってしまう(ゆるみだす財布)。
https://fueguia.jp/pages/ginza
一つ29,000円の香水。
頭おかしいだろと思うんだけど、店を出るころには3人とも「すごいよかった…」「ほしい…」「17,000円のルームスプレーが安く思えてきてしまう…あれを体に振ろうかな」とすっかり魅了されていた。
最終的に私のうでに振りかけた「ハチミツ」と「」を合わせたものがすごくイイ!という結論になった。
フエギアはこうやって自分で合わせて楽しむ方も多いんだそうだ。
富豪かな。富豪だな…。
コアな話に興味を持たない姉すら、その後化粧品カウンターで有名な香水の匂いを嗅いで、「もっとエッジが効いたものがいいって思うようになってしまった」と言うんだから相当だ。
よい気分でふわふわと下界に降りた。
ビュリーにも寄ってみる。
ついでにビュリーとかディプティックに寄ってみようと、ちょうど並んでいなかったビュリーに寄った。
目標もなく見てみたかっただけなのだが、1組ずつ接客するシステムのようで、スタッフのお姉さんが感じよくて逆に申し訳ない。
私が好きだったのはロシアの土の匂い?かなんかのやつ。
“フォレ・ドゥ・コミは, 雨上がりの松の森と繊細な苔で彩られたミネラルでウッディなノートの世界でも類を見ない肌にやさしい水性香水です。
雨上がりの大地から立ちのぼる「ペトリコール」の香りは、控えめでありながらベロアのようにしっとりとお肌に馴染みます”
そういえば10年くらい前に読んだコケの本おもしろかったな(脱線)。
ネイチャーなんちゃら賞を受賞した作品だけあってよいよ。
ビュリーはボディミルクなら8,000円なの?安!!
(完全にフエギアで金銭感覚がおかしくなった。)
何も買わないのが申し訳ないくらい素敵なお姉さんに、カリグラフィーで書かれた名前入りの冊子までいただいた(スタッフは入社すると3か月カリグラフィーの研修を受けてテストもあるらしい…)。
結局たまたま欲しかったパロサントが置いてあり、ビュリーのパロサントは評判がいいと聞きそれを買って帰った。
お値段1600円ほどでした。
銀座茶の葉にてお抹茶休憩。コスパ良し。
私がお茶を習い始めたのでお抹茶どこかで飲みたいなといって「茶の葉」さんに目星をつけて出発。
カウンターが7席しかない小さな店舗のど真ん中に大きな枝でピンクの梅が咲き誇り、お雛祭りということで竹籠のセットの軽食もあった。
われらは923円のお抹茶と生菓子のセットを注文。
梅の枝が添えられる演出がニクい。
道明寺粉で作られた小ぶりの桜餅も美味しい。
もう一杯玉露でも頼もうかしらと思ったらスタッフのお姉さんがもう一杯ございますよと。
桜の塩漬けに湯をいれた“桜茶”です。
うわぁ~開いた桜が美しい( ;∀;)日本のおもてなしすばらしい、となりました。
時間は14時半でしたが30分程度の待ち時間で、これで1000円行かないんだからお得感満載です。
おやつ時、長時間並んで2000円近いパフェを食べるくらいなら心も豊かになるこのお店はおすすめです。
お花の演出や、お茶菓子の小さな悦びに誰もがふわっと顔がほころぶ空間でした。
1日目夜ご飯はまわらない寿司!
https://www.okusawa-edogin.com/
妹が探してくれた奥沢江戸銀さん。
お知り合いの年配の先生も「こんな辺鄙なところにあるのに美味しい」と仰っていたそう。
感想は「めちゃくちゃ美味しかった」です。
頼み方も寿司の時価もわからないのでとりあえずコースにしましたが、追加で金目鯛ロールや太刀魚の握り、白子なんかも食べた。
美味しくて3人とも黙っていた(笑)。
握りたての金目鯛が特に美味しかったなー!
それと、こういうところに珍しく大将が最初からめちゃくちゃ感じがいい。
奥さま?と思われる女性の接客もよくて、日本酒が進みました。
22時半にケーキを食べて一日目終了。
妹が予め注文しておいてくれたパティスリーサトウのケーキ。
お寿司でお腹いっぱいだったのでお風呂で腹ごなししてからいただきました。
ミルフィーユのカスタードがめちゃ美味しい…。塩味の効いたパイもサクサクです。
イチゴのタルト的なのもめちゃくちゃ美味しい。
最近生クリームが食べたかった私はこのタルトをあと3つ食べたかった。
夜もダラダラと布団で過ごしてお眠り遊びました。
長くなったので2日目は別記事で!
おわり