妹とNZM (ノゾミ)とわが家
妹とノゾミは中学のときに出会った。
隣の市に住んでおり、小中高大と学校は違っても連絡をとりあい、ともに芸大という道にすすみ現在はデザイナー的な職種につく2人だが、大人になっても変わらず仲がいい。
5年ほど前に私が地元に戻り、ノゾミも地元にいた。
妹は東京から帰省するとノゾミに会うことが多く、そうすると必然的にわが家も近くにいるというような状況になった。
妹もノゾミも独身で自由な人で、その見た目と裏腹に子どもに優しい。
2人が参加したグループ展を見に行ったり(その展示ではいかにも芸術家っぽい見た目の人からカラフルな人、いかつい人、いろんな人種がいて子連れの普通な私たちはちょっと場違いだった)。
ノゾミが主催者側のイベントに参加したり、ちょっとずつ交流するようになった。
エピソード①友人の姉の子のピアノの発表会に来たノゾミ
妹の帰省のときにノゾミがうちの近所にある実家に泊まったことがあった。
「明日ピアノの発表会がある」というと「え、面白そう。行く」というノゾミ。まじで変な人。
わざわざ隣町のホールまで着いてきてうちの娘のピアノの発表を聞き、クレープを食べて帰っていった。
この話を聞いたうちの父は「ノゾミちゃんはなんでヨソの子の発表会なんかに来てくれたの」と意味がわからないというように聞いてきたが私にも理由はわからなかった。
とりあえず「優しいんだよ、子どもに優しい。あとは変わってるんだと思う笑」と答えた。
エピソード②友人の姉家族とともに夜の動物園に行くノゾミ
▲ 動物園内の施設で何かを見学する子どもたちを撮るNZMを妹が撮った写真
まだ上の子2人のとき、なぜか夏に妹とノゾミとうちの家族で夜の動物園に行った。
この日は真夏なのに台風前で比較的過ごしやすく、まわりかたもスムーズでエサやりの場面に出会えたりスタッフさんの説明に立ち会えたり、とっても楽しかったのを覚えている。
期間限定の夜の動物園はその後も家族で何度か行ったが、この日ほどうまく楽しくまわれたことはない。
ノゾミは子どもたちとも積極的に関わってくれるが、保育士さんのような付き合い方とも違い、友達のような付き合い方で子どもに接してくれる。
動物園でも「ちょっと子どもたちと関わってこよ」と言ってすごい勢いでダッシュしていったり相変わらずオモロイやつだった。
その前にうちでご飯を一緒に食べたこともあったが、子どもたちもノゾミが大好きでノゾミが帰ると「次はいつ会える?」と聞いてくるほど。
2歳くらいだった息子は妹よりノゾミが好きそうだった。
エピソード③友人の姉の子の名付け会議に参加するノゾミ
たまたま妹が帰省しノゾミが実家に泊まっていたタイミングで、うちの末っ子の名づけ会議が行われた。
うちの家族に両親、姉家族もいた。
夜も更け、親が寝てからも「この名前は昔嫌いだった子の名前だからダメ」「漫画で嫌われる子の名前っぽい」「なんかこう、スンっみたいな感じする名前じゃない??」等々、大人たちの経験と偏見に満ちた会議にノゾミはいた。
最終的に決まった名前はノゾミにもお墨付きをいただいた。
多分もうノゾミは親戚だった。
妹とノゾミの外見の話
ノゾミの外見は、いやノゾミだけじゃなく妹もなんだけど結構派手というか奇抜、奇妙、奇天烈なカッコウをしている。
妹は顔や耳にピアスだらけで、だいたい黒尽くめの怪しい占い師みたいな格好をしている。
以前、旅先で出会った宿主さんは妹のことを「…デザイナーさんか何かですか?」と聞いてきたり、うちの娘の幼稚園に妹がついてきたときはママ友に「姉妹で顔が似てるからすぐわかったけど、やっぱ聞いてる通り個性的だね(精一杯の褒め)」と言われたり
父ですら「田舎駅の階段から降りてくる姿は、自分の娘ながら異様だ」と笑っていたから、まぁ異様なんだよ。
ノゾミは派手派手のズボンにカラフル靴下、謎キャラのトップス、ポケットがいっぱいついたベスト、ガチャガチャしたキーホルダーなんかをつけている。あと髪色もだいたい派手。金髪とか緑とか。
先日会ったときは(オカルトイベントにうちの家族と一緒に行った、妹なしで)、バックルが無意味に大量についたバッグに宇宙人の靴下、宇宙人の光る靴を履いていた。こう書くとめちゃくちゃ怪しい人だな。
2人とも個性的でオシャレであることはわかるが、ただもう単純に「一体それはどこで買ったの。どこに売ってるの」と聞きたくなるようなおかしな物を持っている。
特にノゾミは毎回それを聞かないとおれないくらい(しかも1個や2個じゃない) 摩訶不思議なものを持っていておもろい。
▲ 今年妹がNZMへの誕生日に選んだスニーカー。宇宙人が乗っている
妹とノゾミと私の3人で出かけたら
先日、妹がノゾミと近くのイオンでプラプラするという中に、僭越ながら私もいれてもらった。
2人と出かけるのは楽しい。
私のまわりは今子持ちばかりだし、やっぱりどうしても子どもや家族の話題になるが2人といるときは違う。
美容の話、Xの話、オシャレの話、昔流行った懐かしいものの話など、話題が私にとって新鮮だ。こういう会話はしたくてもなかなかできない。
そもそも進学校に行った私の友人にこんな人種はあまりいない。
古着が好きだった子も、今となっては普通のお母さんになっていたりむしろ女性らしいものを好むようになっていたり、落ち着いた女性になっている。
この2人とは学年は2つ離れてるが見た目も中身も「普通」ではないし妙な気負いやつまらん話はしない。
最後2人はプリクラを撮りに行くといって入ったゲーセンで湯水のようにカネを使ってクレーンゲームをやりまくった。
私が止めるのも聞かず「このために働いてるから!」(んなわけない)と言って気持ちいいというより普通にアホな人たちとして1000円を崩しまくってゲーセンをうろうろした。
戦利品は一瞬子どもたちに喜ばれたが一瞬で終わった。
顧みられなくなったにゃんこ大戦争のぬいぐるみを見ると、彼女たちの死闘がここにあったなとこの家で私だけが知る。
世のなかにはいろいろな人がいるんだよというお手本
「東京で猫と暮らすピアスだらけで変な格好の独身女」
「バイクで現れ子どもみたいなグッズをたくさん持つ独身女」
この2人は子どもにとってちょっと素敵に見えるらしく、姪っ子は妹の生活に憧れているし、うちの子たちもパソコンで仕事をする2人に憧れをもち、ダイバーシティを感じてそれはどうやら子どもにプラスにとられている。
「こういう生き方をしたっていいんだよ」と言われても核家族でご近所の大人とも関わらない生活をしていたら「いい」と言われても戸惑うと思うんだけど、ロールモデルがいるというのは有難い存在だなと思う。
…というのは建前で、私も夫も普通に2人といるのが楽しい。
あんな見た目だが2人とも中身は私たちの職場にいる人たちなんかよりずっと常識があってまともだったりする。
変わったジャンルのことを知っていて、知らないことにも興味がある。
会話の糸口からこちらが想像もしない風呂敷をみせてくれたりする。
ハンターハンターでいう円を自在に操れる人みたいな感じ。
突然ハンターハンターの話をする
基本的な念の技術
練(れん)・・・念の源となるオーラを練る
纏(てん)・・・オーラを身体中に纏う
凝(ぎょう)・・・オーラを体の一か所に集めて強化する
絶(ぜつ)・・・オーラを限りなく弱める
これらを使いこなせるだけでも、常人とは比べ物にならない力を得ることができるが、さらに基本的な念の技術を組み合わせて使うことで、より高度な念に発展させることもできます。そのひとつが「円」で「円」とは、「纏」と「練」の高等応用技です。
本来人間がまとっている体の周囲数ミリ〜数センチくらいの間隔を、故意的に広げることでオーラの範囲内に入ったものの形や動きを察知できるようになるという技術。
引用 https://www.g913-jiro.com/entry/2016/10/22/044941
私と夫はこれでも多分普通の人よりは円が広めだと思う(自称)。
「オレは太刀の間合い(半径4m)までで十分…!(つーかこれが限界)」と作中で言ったのはノブナガだが、とすれば私は子どもとの間合い1.3mくらいまでで十分つーかこれが限界、といった感じか。
本気だせば3mくらいいけるわい、と。
夫も基本は同じくらい、ただし本気でも2mくらいだろうな。
あの人はむやみやたらと好きでもないものに労力は使わない低燃費タイプ。
妹とノゾミもせいぜいパソコンの手が届く範囲、もしかしたらキルアと一緒で57cmくらいかもしれない。
けれど常人と違いピトーのように、円形ではなく気になるものにはアメーバ状に円を広げ、自分の意思でその円の一部を伸ばしたり縮めたりすることができる気がする。
そこらへんあの2人は人ならざるもの、キメラアントに近い。
ちょっとした円の使い手の両親とキメラアントに育てられた子どもたちはゾルディック家にはなれずとも、ゴトーくらいにはなれるだろうか。
そんなわけで大して友だちもいないうちの夫婦とやかましい3人の子どもと仲良くしてくれる、キメラアントの話をこれで終わります。
おしまい





