お茶の世界にも反映される季節感のおかしさ
茶道には「ご銘」というものがあって、茶杓(お抹茶の粉をすくう棒)に季節に合わせた名前を適当につけるという文化がある。
先生から「ご銘は?」と聞かれるので、気候や季節の花、自然現象を表す言葉を探しておき、〔薄氷〕〔寒梅〕〔福寿草〕…てな具合で今なら例えば「〔萌黄〕でございます」という感じで答える。
私は全然わからないのでいつもネットで事前に調べておくんだけど、気候変動のせいで適当なものを見つけるのが難しくなっている。
2月なのにポカポカ陽気の日。本来〔寒梅〕が咲きはじめていてもおかしくない季節なのに妙に暖かすぎて〔寒〕じゃ合わないからそのご銘は使えない。
お茶は季節を大事にする文化なのだから影響を受けて当然なんだけど、情緒みたいなものが薄れるようなおかしな気持ちになる。
さて3月の着物。
母の知り合いの方に以前譲っていただいた着物。背格好が似ていたらしく彼女の着物は私に着やすくてありがたい。
合わせてみると案外かわいらしくこの歳では微妙かなと思いつつ、黒なのでいっかと袖を通した。
帯はメルカリで買ったもの。綺麗な色で合わせやすくとても気に入っているんだけどこの帯、私だけでなく猫にも人気がある。この帯を出すと猫が上に乗ってくるのだ。
最初のころちょっと爪をたてられてしまってめちゃくちゃ後悔した。
いつどこでゲロ爆弾を落とされるかわからないし、着物を床に置きっぱなしにしたり片付けない、ということがなくなったのは猫サマのおかげだ。
今度は白い帯に淡いピンクの帯揚げ。この帯締め、革みたいなものでできていてちょっと変わってる。開けられた形跡がなくて、母が買ったのか祖母が買ったのか不明のものを発掘した。
古典っぽい柄なのでこういう小物で効かせてあげるのもかわいい。
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4月のお稽古はあと一回あるのだが、気温が上がってきていて着物を着ている段階ですでに暑い。
着付けの先生によると「気温が20度を越えたら単衣(裏地のない着物、洋服でいう合いものの感覚)」にするらしいのだが、本来は単衣は6月か9月に着るものだ。
たしかに私の子どものころの衣替えといえば6月だが、うちの子どもたちはすでに半袖で過ごしているし、着物もどんどん前倒しになっている。
それについて未だとやかく言う年配の方もいるそうだが、うちのお茶の先生は「体のほうが大事だから堅苦しく考えず、単衣でも浴衣でもいいですよ」と言ってくれているので、汗かきな私としてはありがたい限りでさっさと単衣(安い薄い着物)にしようと思う。
着物、楽しいんだけど、やっぱり来ていると仰々しく捉えられることが多くてそれは少し悩ましいというか面倒くさい。気軽に夏は浴衣着たいんだけどな。
そういえば子どもの浴衣縫い終わったよ!!
それはまた別記事で。
おしまい




