【西表島旅行】自然と不便さに触れて感じたこと

沖縄県西表島に行ってきた

毎年恒例のうちの両親を含めた大家族旅行で

今年は西表島に行ってきましたー

 

西表島に決めた理由は両親の高齢化。

 

70歳を超えたうちの両親なんですが父が特に

体力面で衰えたと感じ、元気なうちに遠くに

行っておこうと思ったことがひとつ。

 

遠くに行くなら家族で行ったことがない沖縄に

という話になったんだけどうちの両親は観光地に興味がない。

 

それなら西表島に行こう、イリオモテヤマネコ

見たいし。となんとなく決まった今の目的地。

 

旅の様子はまた別で書くとして

今回は思った以上に離島で不便な西表島で

感じたことを書こうと思う。

西表島とは

「イリオモテヤマネコがいる沖縄の島」

というのが一般的なイメージだろう。

 

 

2021年に奄美大島、徳之島、沖縄島北部と共に

世界自然遺産として登録されている人口2,400人の島。

 

 

中部国際空港からだと石垣島まで飛行機で

3時間、そこから船で40分ほどで西表島に着く。

 

 

島には信号が2つしかないというのも驚きだ。

 

▲道路をのんびり歩くサギ

車の法定速度は40㎞。

▲ンママキ―やまねこパークそばの竹富町立大原小学校。

令和6年の児童数48名。

使われていない教室もあるようで

カーテンがないところも見えた。創立80年。

▲小学校そばの大原公民館の立て看板。

「つかまるよマジで」。倒置法の使い方が秀逸。

行く前から「とにかく不便なので石垣島で

必要なものをそろえてから船に乗るように」

とChat GPTに言われていた。

 

どれだけかというと、まず島にコンビニはない。

 

スーパーはあるがイオンとか西友のようなスーパーではない。

 

いかにも個人商店という感じの店。

 

よく見ると「お惣菜16時終了」と書いてある。

16時からではない。

営業終了時刻は20時半だからお惣菜は16時以降

は作らないということだろうか。

 

また他の店にはパンの入荷日が書いてあった。

ということは、その日を逃すとそこでは

パンが食べられないということか。

 

食べたいときにパンが食べられない日がある

ことに普通にショックを受けた(パン大好き民)。

宿泊は星野リゾートの西表島ホテル

今回の宿泊はいつもの全員が泊まれる1棟貸しを

やめ星野リゾートに泊まった。

 

うちの実家の家族旅行において初めての

リゾートホテルだ。

 

ただ思ったリゾートホテルとは少し違って

自然環境に配慮しているためアメニティは

部屋に置いていないしボディソープ・シャンプー・

コンディショナーはオールインワン。

 

ホテル内にはよくある売店のようなものはない。

おしゃれなお土産屋さんに一応生活用品等が

売っているがわずかなスペースで利便性に重きは置いていない。

 

その代わり無料で24時間水とお湯、

コーヒーや紅茶カフェラテが飲める。

 

ホテルの部屋からは海が見え

ザァーーンザァー――ンと波の音が常に聞こえる。

 

廊下は外と繋がっており夜になると聞きなれない

生き物の鳴き声が聞こえ、

 

ヤモリとそのエサとなる虫たちが壁や廊下を

這いまわっている。

ちょうどこの旅行の少し前に沖縄の学力テストの

結果が全国最下位でニュースになっているのを目にしていた。

旅行後の心境の変化「それがどうした。」

このニュースを見たとき「あー沖縄だもんな」と

「それで上位はまた北陸や秋田でしょ」くらいの感想だった。

 

けどたった数日旅行でふれただけの、しかも

離島での旅行だけど、旅行後の私がこのニュースを思い出したとき

 

それがどうした、という気持ちになった。

 

自分でもそんなこと思うなんて驚いた。

 

離島とはいえ日本なんだし、旅行の前と後で

心境が変わるなんて想像だにしなかったことだ。

 

amazonの翌日配送もないし「これが欲しい」

「あれが食べたい」と夜中に携帯持って買いに

走ることもできない不自由な場所。

 

でも島自体が世界自然遺産。

 

西表にしかいない固有種や亜種がそこここで息づいている。

 

そもそもあの動き出しそうなマングローブが

ワラワラと生える汽水域が存在する摩訶不思議な場所。

 

海の音を聞いていたら別に海育ちでもないのに

落ち着くというか海に行きたくなるというか

耳を澄ませたくなるあの感情はなんなんだ。

 

自分がもうあたり前に過ごしてきた日常に

わずかに疑問を抱くという。それは本当に必要なのか。

 

父曰く「沖縄は年収も全国平均より低い。

でもみんな低かったら、それしか知らなかったら

負の感情なんて生まれない。

そこに金持ちが一人加わったら揉めるんだ」と。

 

 

……子どもに習い事させて宿題させて。

知ることは、学ぶことは、選択肢を増やし

人生を豊かにすると思ってはいるけど本当に大事なことはm9(^Д^)プギャー

そうは言っても住むとこじゃない('ω')

ツアーのガイドさんお2人とも西表島に惚れて

関西からやってきた方だったんだけど

口をそろえて「住むところじゃないけどねー」と。

 

「遊びの楽園」とも。

 

実際、西表島には二つの診療所があるがHPを

見ると医師・看護師一人の体制らしい。

 

“診療所は緊急病院ではありません”とも記載されている。

 

子どもがいるとなおのこと、ここに住むのは

厳しいとこれだけで感じる。

 

うちの父のように未だ携帯電話も持たず

世俗を厭う人間には合ってるかもしれませんが。

 

いろいろ思うことはあっても結局今日も

コンビニで甘いものを探しているのが私という人間なんですよね、と。

 

旅行の帰り際、子どもは帰りたくないと泣き

また来年と言わず冬の西表島に行きたいと

張り切っているのを見ても、行ってよかったなと思うそんな旅行でした。

 

 

おわり

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