卵子凍結は女子教育にマストな時代になった…!

【ReHacQ高橋弘樹】妊活と女性キャリア最前線 卵子凍結の成功率80%は本当?

若い女の子に知っておいてほしい

こういう情報を知っているかどうかで

人生が180度変わってしまうかもしれない

という話だった。


適切な年齢で、正しい情報を知っていないと

後悔するという意味では大人の責任の方が

重いかも。


細かい話は内容を見てもらうとして、

女の子をもつ母として私が子どもに

伝えたいと思ったことを書き残しておく。

①20歳になったら産婦人科で血液検査をしAMHの値を把握しておく
(自分の卵子の在庫数がわかる)

②子どもが欲しいなら20代で1人は産んでおく

③子どもは欲しいが20代で自然妊娠できなかったら「卵子凍結」をする

④2人目が欲しかったら遅くとも31歳までに妊活をスタートする

押さえておきたいポイントはこの4つ。

細かくみていきます~

①20歳になったら産婦人科で血液検査をしAMHの値を把握しておく
(自分の卵子の在庫数がわかる)

女性は妊娠出産のリミットまでに

自分の人生を設計しないといけないという

気持ちをどこかでもつ。

 

うちの妹は20代のはじめから結婚も

子どもも望んでいなかったが、

この番組で出産するなら37歳までと聞いて

どこかホッとしたらしい。

 

もう自分は外れかけているんだなと。

 

どこかで産まない選択への

後ろめたさを抱えていたのかもしれない。

 

自分のとれる選択肢はなんなのか。

自分の設計図を早いうちに見直すことは

現代の女性がとれる防衛策のひとつだと思う。

 

この検査、1時間ほどで結果が出るので

ぜひやってみて。

②子どもが欲しいなら20代で1人は産んでおく

生物学的に女性の体はそういうふうに

できているという話。

 

とにかく女性は

若いほど妊娠しやすい

(10代で産めということじゃないよ)

若い卵子であるほど妊娠確率が高いのだ。

 

「今は不妊治療もあるし40歳50歳でも

芸能人や政治家が産んでるじゃん」という

認識は間違ってる。

 

“40歳で一周期の生理で自然妊娠できる確率5%”

“45歳で出産する人0.1%。1000人に1人”

*出典:Habbemanetal.Human Reproduction 2015 

合わせて自然流産率も参考にしてみる。

 

出典「日本生殖医学会HP」http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa23.html

年齢が上がると妊娠高血圧や帝王切開

といった母体のリスクや早産や障害の

リスクも抱えることになる。

 

 

産婦人科医は30歳で産んでないと

ヤバいなと思うってよ。

③子どもは欲しいが20代で自然妊娠できなかったら「卵子凍結」をする

とにかく今日より妊娠しやすい

卵子はないと肝に銘じるってことだ。

 

そしてその卵子はどの年齢で戻しても

出生率が変わらないってことも!

*出典:Human Reproduction vol.32  https://be-story.jp/femtech/11913/

 

40歳で28歳のときの卵子を戻せば

80%の確率で子どもを授かるということ。

 

40歳で40歳の卵子を使ったら

30%の確率なのに。

 

単純な比較はできないものの、

この事実を知らないのはヤバい。

④2人目が欲しかったら遅くとも31歳までに妊活をスタートする

データ的には

“27歳までに妊活すれば2人は授かれる”

“31歳までに妊活すれば1人は授かれる”

ということらしい。


実際、卵子凍結の活用率が

3割を超えるアメリカでは

2人目3人目妊娠の使用が増えているという。


1人目を自然妊娠できたから

2人目も大丈夫とはいえないのが妊娠出産だ。


現状、日本の法律では卵子提供を

受けることができないので

卵子凍結にはいわゆる“2人目不妊”にも

価値があるということだ。



* * * * *



もう一点、世界的に“早発卵巣不全”という

病気が増えているという。


この病気は40歳より前に閉経するというもの。


まさか40歳前で3か月ほど生理こないなぁと

思ったら閉経してたなんてことが起こりうるのだ。


閉経してしまえば採卵することも妊娠もできない。


日本も今後そういった病気が増える

可能性があるという背景も踏まえて

検討する必要がある。


採卵ってなにするの…?

ここまで読むと「やっておいた方が

良さそう」と思うよね。

 

けど実際どうやって取り出すのか、

痛いこととかないのか、気になります。

採卵方法は不妊治療の最初と同じ方法

採卵は不妊治療の最初に行う方法と同じ

2週間くらい薬と注射をする。

 

 

これにはお腹が腫れる(8%)といった

症状が出ることはあるが、

不妊治療で年間55万件行われている

一般的な方法だ。

 

 

そこまで心配することはなさそう。

閉経が早まったりする?

排卵って月1個だから10個も

取ろうとしたらめちゃくちゃ大変じゃないのか。


それをやると閉経が早まるんじゃないか

という不安がある。


けれど実は毎月排卵で飛び出すのは1個だが

飛び出さないものが400~500個ある。


そして毎月それらは消失しているのだという(初めて知った)。


採卵によって閉経が早まることはない。


また20代なら1回の採卵で平均13個とれる


卵子がとれる数も質も若ければ若いほどいいのだ。

 

どのくらいお金かかるの…?

採卵30~50万(助成金がでる)/1回

保管費用が5万円×年数

体外受精50万/1回

 

 

例えば30歳で採卵して10年保管、

40歳で体外受精すれば最低150万。

 

 

仮に採卵せずに40代で不妊治療を

した場合の金額はどうか。

 

40代では保険で体外受精できる回数に

制限があり、また43歳以上では保険での

治療が行えなくなるらしい。

 

そのため保険内で治療が完了できれば

数万―数十万程度、自費を考慮すると

百万円単位で費用がかかる可能性がある。

 

まぁなんとなくお高いイメージと

通院の頻度が高く休みづらいとか

会社に言いづらい・理解を得にくい、

みたいな話は聞く。

最後に

この漫画で少し不妊治療の話を知った。


(私はマンガワンのアプリをインストール

して読んだよ)


ただ正直 私は読むのがつらくて

途中までしか読んでいない。


胚培養士を通じて命の尊さを感じると

同時に、不妊治療という方法があるから

こんなに一生懸命生きてるだけの人を

苦しめているじゃないかとも思ってしまって。


選択肢があることの不自由さ。




私が学生のころ体外受精・顕微授精といった

話は“神の領域”だと言われていた。


でも今や9人に1人が顕微受精で

生まれる時代になり、今回番組を見て

女性の選択肢は形を変えたんだなという印象だ。


不妊の方の希望であったこの技術が

全女性のライフプランを考える上で不可欠な

ものとなりつつあるのだ。


10代のうちから考える必要があるほどの。

自分の人生は後戻りできないから。

特に女性は。


…しかしなんかもう、こんなに考えて生きるの、

ダルくないか??


人間の女性ってなんて面倒な生き物に

なってしまったんだろう。


どんなに技術が進歩してどんなに計画が

順調でも思い通りになる保障なんてないのにね。


…最近 藤井風の影響で「もたないこと」

「手放すこと」「忘れること」みたいな

思想に憧れちゃったりなんかしてるから

こういう気持ちになるのかしら(笑)。


どんな選択をしても、例えそれが一般的に

“失敗”だとしても、できなくても。


「大丈夫だよ」って。

よりどころがちゃんと体や心に染みて

育つといいなと心から思っているよ。


おわり




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